インストールの前に、Read Me ファイルを読んで、最小限の必要システム条件、インストールの説明、オーソライゼーションの手順を確認して下さい。MIDI 機器を接続して下さい。
注:このセクションではあなたのコンピュータでの外部MIDI 機器の使用について述べています。もし、Max で MIDI 通信を使用するつもりがなければ、このセクションを読む必要はありません。
Windows では、システムに正しくインストールされ、サウンドとオーディオデバイスのプロパティ([スタート] -> [設定] -> [コントロールパネル] -> [サウンドとオーディオデバイス])に表示されている全ての MIDI デバイスが、Max/MSP の MIDI I/O として利用できます。
File メニューから Midi Setup を選ぶと、利用できるデバイスの入力や出力を示すウィンドウが表示されます。
Max の MIDI Setup ダイアログを使用して、アルファベットの省略形と MIDI チャンネル・オフセットを、MIDI セットアップの中の個々の入力、出力デバイスに割り当てます。オン/オフのトグルはMIDI 入力、出力を使用可、あるいは使用不可にするために使われます。省略形は利便性を図るために用いられています。Max の MIDI オブジェクトで特定のデバイスを指定したいと思う場合、Kuzweil 1000PXより b の方が、はるかに速く入力できるでしょう。チャンネルオフセットは、MIDI チャンネルによって MIDI デバイスを識別するために用いられます。例えば、MIDI 出力デバイスにオフセット 16 を指定すると、Max でチャンネル17を指定した場合にはチャンネル1 として受信されます。MIDI 入力デバイスに チャンネルオフセットを設定すると、MIDI メッセージを受信するソースを決定することができます。例えば、メッセージのMIDI チャンネルが 17 の場合、これが、チャンネルオフセット 16 のデバイスの MIDI チャンネル 1 からのものであることがわかります。
最初にMax を使う前にこの設定を行なうことは、本質的ではないかもしれませんが、この設定を行なわない限り、MIDI 入力、及び出力を予測することができない可能性があります。このダイアログボックスの使用についての完全な情報は、このマニュアルの 「MIDIの使用」という章で述べられています。
Macintosh では、Maxのデフォルトの MIDI 出力は、オペレーティングシステムによってサポートされる内蔵シンセサイザになっています。これは、AudioUnit DLS シンセサイザと呼ばれ、内蔵サウンドのセット(General MIDI バンク)と レベル2SoundFontファイルの両方をサポートします。Windows では、Microsoft DirectMusic DLS シンセサイザがこれにあたります。Microsoft DLS シンセサイザが SoundFont ファイルをサポートしていない点に注意して下さい。DLS シンセを使った作業についての詳しい情報は、「MIDI環境でのMaxの使用」という章にある、「DLS シンセサイザの使用」というセクションを参照して下さい。
さしあたっては、MIDI ケーブルでシステムに直接に接続されている全てのデバイスに個別のアルファベット省略形とMIDI チャンネルオフセットを割り当ててくれるAuto Setup をクリックしたいと考えても差し支えありません。リストの最初にあるデバイスにはアルファベット省略形 a とチャンネルオフセット 0 が割り当てられます。普段最も使用する入力、及び出力デバイスのチャンネルオフセットは 0 に設定しておかなければなりません。これによって、最も一般的なMIDI チャンネルの範囲である 1から16 を使うことができます。Auto Setup がこれとは異なる設定を行なった場合、この割当てを変更することができます。