実行可能なフォーマットは、コンピュータのハードディスク内のファイルにどのようなマシンコードを格納しているかを記述します。Max OS には2つの実行可能なフォーマット、Mach-O と CFM があります。CFM はもともと、Mac OS Xの導入以前に、PowerPC用に導入されたものですが、アップルはもはやサポートしておらず、ネイティブな Intelプロセッサ用アプリケーションでは実装されていません。そのため、MaxMSP 4.6 では、Max アプリケーション、およびすべてのエクスターナルオブジェクトで、Mach-O 実行可能フォーマットを使用するように変更されています。
実行可能なフォーマットはコンピュータのプロセッサ・アーキテクチャとは異なるものです。アップルは、「ユニーバーサルバイナリ(Universal Binary)」という語によって、PowerPC と インテル Pentium プロセッサの双方のマシンコードを含む Mach-O フォーマットファイルを表しています。
MaxMSP 4.6(PowerPC プロセッサでのみ動作するもの)では、Max CFM Adapter support をインストールすれば、古い CFM フォーマットで書かれたオブジェクトをロードすることができます。最初に MaxMSP を起動するとき、古い Max オブジェクトのサポートをインストールしたいかどうかを尋ねられます。
MaxMSP 4.5 は、インテルプロセッサで動作し、古い CFM オブジェクトを使用することができます(しかし、mxj のように動作しないオブジェクトもあります)。しかし、アップルのロゼッタ(Rosetta)テクノロジの制限によって、ホストアプリケーションがインテルプロセッサにネイティブな場合、PowerPC 専用に書かれたプラグインは、Mach-O 実行可能フォーマットを使用している場合でもロードできません。
次の表は、実行可能フォーマットとプロセッサアーキテクチャの互換性の結果をまとめたものです。プロセッサ | MaxMSP バージョン |
オブジェクトの実行可能フォーマットの互換性 |
Intel | 4.6 | ユニバーサルバイナリ Mach-O |
PowerPC | 4.6 | ユニバーサルバイナリ Mach-O |
Inter | 4.5 | PowerPC用に書かれた、ほとんどのCFM オブジェクト |
PowerPC | 4.5 | PowerPC用に書かれた、CFM オブジェクト |
PowerPC マシンで最初に Max/MSP を起動したとき、古い external オブジェクトのためのサポートライブラリをインストールしたいかどうか訪ねてきます。このライブラリは、Max/MSP 4.5以前のバージョンのために書かれたサードパーティ製のエクスターナルオブジェクトを Max/MSP 4.6 の中で使用できるようにします。また、このライブラリは Max/MSP 4.6 のオーディオ処理のパフォーマンスを高めます。
しかし、このライブラリは、古い Max/MSP プラグイン(これには、サードパーティ製のプラグインだけでなく、Pluggo、Mode、Hipno も含まれます)を他のホストアプリケーションで使用する場合に、コンフリクト(衝突)を起こす可能性があります。プラグインの使用にあたって、このような問題に遭遇した場合、このサポートライブラリをアンインストールする必要があるかもしれません。
MaxAudioPlugLibCarbon.shlb, VstPlugLib.shlb があるかどうかを確認して下さい。
これらのファイルがあった場合には、それを /Library/CFMSupport へ移動させて下さい。