File オブジェクト
File オブジェクトは、Javascript からファイルのリード(読み出し)、ライト(書き込み)を行なうための手段を提供します。
File コンストラクタ
f = new File(filename, access, typelist);
filename には、Max サーチパス内のファイル名、絶対パス名、相対パス名を使うことができます。 access で受け取ることのできる値は、 “read”、“write”、 “readwrite”です。access のデフォルトの値は “read”になっています。typelist で受け取ることのできる値は、max-fileformats.txt に書かれている4文字のファイルタイプ・コードです。この max-fileformats.txt は、Macintosh では、/Library/Application Support/Cycling ’74、Windows では C:\Program Files\Common Files\Cycling’74 というフォルダの中に置かれています。デフォルトでは、タイプリストは空になっています。File コンストラクタは、可能であれば、typelist で示されたタイプのうちの1つを持った、filename で指定されたファイルを開きます。
File プロパティ
access (String, get/set)
ファイルアクセス権限(パーミッション): "read"、"write"、"readwrite" 。デフォルトではこの値は "read" になっています。
byteorder (String, get/set)
前提となるファイルのバイトオーダー: "big", "little", "native". デフォルトでは、この値は "native".です。(訳注:バイトオーダーは2バイト以上のデータをどのように格納するかという方法です。最下位バイトから順に格納するものを「リトルエンディアン」、逆に最上位バイトから順に格納するものを「ビッグエンディアン」と呼びます。)
eof (Number, get/set)
ファイルの終了位置をバイト単位で表します。
filename (String, get/set)
カレントファイル名。
filetype (String, get/set)
ファイルタイプに対応する4文字コード。可能な値は、c74:/init/max-fileformats.txtを参照して下さい。
foldername (String, get)
親フォルダの絶対パス
isopen (Boolean, get)
ファイルが開かれているか? File コンストラクタがファイルを見つけて開くことに成功したかどうかを判断するために役立つテストです。
linebreak (String, get/set)
行を書き込む場合の改行の仕様。"dos", "mac", "unix", "native"。デフォルトでは、この値は "native" です。
position (Number, get/set)
カレントのファイル内での位置をバイト単位で表します。
typelist (Array, get/set)
ファイルを開く際にフィルタの役割を果たすファイルタイプコードの配列。デフォルトでは、これは空の配列です。
File メソッド
open (filename)
filename アーギュメントで指定されたファイルを開きます。アーギュメントが指定されない場合、最後に開いていたファイルを開きます。
close ()
現在開いているファイルを閉じます。
writeline (string)
現在のファイル位置から、string アーギュメントが持つ文字列を、文字列としてファイルに書き込み、linebreak プロパティに応じた改行コードを挿入します。これによって、ファイル位置は更新されます。
readline (maximum_count)
現在のファイル位置から maximum_count の文字数まで、あるいは最初の改行コードまでの文字列を読み込み、その文字列を返します。これによって、ファイル位置は更新されます。
writestring (string)
現在のファイル位置から、string アーギュメントが持つ文字列を、文字列としてファイルに書き込みます。writeline() と異なり、改行コードの挿入は行ないません。これによって、ファイル位置は更新されます。
readstring (char_count )
現在のファイル位置から、char_count の文字数だけ文字を読み込み、その文字列を返します。readline()と異なり、改行コードは考慮されません。これによって、ファイル位置は更新されます。
writebytes (byte_array)
現在のファイル位置から、byte_array アーギュメントに含まれる数値をバイト単位でファイルに書き込みます。これによって、ファイル位置は更新されます。
readbytes (byte_count)
現在のファイル位置から、byte_count の数だけ、数値をバイトとして読み込み、その配列を返します。これによってファイル位置は更新されます。
writechars (char_array)
現在のファイル位置から、char_array アーギュメントに含まれる1文字ずつの文字列を、文字列としてファイルに書き込みます。これによって、ファイル位置は更新されます。
readchars (char_count)
現在のファイル位置から、char_count の文字数まで1文字ずつ文字列として読み込み、その配列を返します。これによってファイル位置は更新されます。
writeint16 (int16_array)
現在のファイル位置から、int16_array アーギュメントに含まれる数値を、符号付き 16 ビット整数としてファイルに書き込みます。これらの値を書き込む場合には、byteorder プロパティが考慮されます。これによってファイル位置は更新されます。
readint16 (int16_count)
現在のファイル位置から、int16_count の個数だけ、符号付き 16 ビット整数として数値を読み込み、その配列を返します。これらの値を読み込む場合には、byteorder プロパティが考慮されます。これによってファイル位置は更新されます。
writeint32 (int32_array)
現在のファイル位置から、int32_array アーギュメントに含まれる数値を、符号付き 32 ビット整数としてファイルに書き込みます。これらの値を書き込む場合には、byteorder プロパティが考慮されます。これによってファイル位置は更新されます。
readint32 (int32_count)
現在のファイル位置から、int32_count の個数だけ、符号付き 32 ビット整数として数値を読み込み、その配列を返します。これらの値を読み込む場合には、byteorder プロパティが考慮されます。これによってファイル位置は更新されます。
writefloat32 (float32_array)
現在のファイル位置から、float32_array アーギュメントに含まれる数値を、32 ビット浮動小数点数としてファイルに書き込みます。これらの値を書き込む場合には、byteorder プロパティが考慮されます。これによってファイル位置は更新されます。
readfloat32 (float32_count)
現在のファイル位置から、float32_count の個数だけ、32 ビット浮動小数点数として数値を読み込み、その配列を返します。これらの値を読み込む場合には、byteorder プロパティが考慮されます。これによってファイル位置は更新されます。
writefloat64 (float64_array)
現在のファイル位置から、float64_array アーギュメントに含まれる数値を、64 ビット浮動小数点数としてファイルに書き込みます。これらの値を書き込む場合には、byteorder プロパティが考慮されます。これによってファイル位置は更新されます。
readfloat64 (float64_count)
現在のファイル位置から、float64_count の数だけ、64 ビット浮動小数点数として数値を読み込み、その配列を返します。これらの値を読み込む場合には、byteorder プロパティが考慮されます。これによってファイル位置は更新されます。