File 02. とりあえずやってみよう
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一発芸オブジェクトを試そう(part1) -
● natoは多彩なオブジェクト群からできています。オブジェクトの中には非常に多くの機
 能をもったものも少なくありません。前章でとりあげたekranも結構多くの機能がありま
 す。(natoの前身は単体のオブジェクトだったそうです)
  しかし、一方で1つの機能に特化した個性的なオブジェクトも数多くあります。ここで
 は、そんなシンプルでユニークなオブジェクトのなかから、ディストーション(画像を歪
 めるような効果)や、Photoshopなどのペイント系ソフトでお馴染みのフィルタ処理をす
 るオブジェクトをいくつか見ていこうと思います。
  最初に、5つのオブジェクトを取り上げます。左上の画面がオリジナルの映像です。 

図02_01

01. 242.@
242.うず」と読むかどうか判りませんが(笑)「名は体を表す」ような名前で思わず納得してしまいます。[angle 引数]で渦の回転量を変化させることができます。
02. 242.eklair
これは、画像に波紋状の効果をつけます。画面では波の周期と振幅をコントロールしていますが、位相もコントロールできます。
03. 242.ultrasnd
名前はやや意味不明ぎみなのですが、効果は、走査線(捜査線ではありません(笑))とミラー効果が混じったようなものです。[gain]を上げると走査線が強調されます。これには、ultrasnd2,3,4といろいろあって、走査線の幅や間隔を変化させられるもの、チャンネル(R,G,B)ごとに変化させられるものなどあります。下はultrasand3で、走査線の幅と間隔を変化させている例です。

図02_02

04. 242.intermath
テレビ画面のぶれのような効果を作ります。[fakt]の引数が4の倍数の場合にはこのような効果になります。その他の場合には、RGB3色によるちらつきを生じます。
05. 242.noise
文字どおり、画面にノイズを加えます。[gain]で元の画像のピクセル値を調節し、rgbの値でノイズの量をコントロールできます。ここではやっていませんが、RGB個々のノイズ量をコントロールすることもできます。
● さらに6つのオブジェクトを見てみましょう。使っている映像は先ほどと同じものです。

図02_03

06. 242.solarize
これは、画像処理ソフトの定番フィルタ、ソラリゼーションを行います。ソラリゼーション
は、入力されたRGBの値をによって、ある範囲では強調したり、他の範囲では弱めたりする
ことによって行います。242.solarizeは2つのモードを持っています。
07. 242.cell
元の画像をワープ(円形状に反らせるようなディストーション)します。これも、よくある効果ですね。[cell]の引数で度合いをコントロールできます。
08. 242.emboss
これも定番フィルタの「エンボス」です。上の図では高さ(深さ)をコントロールしていますが、角度などもコントロール可能です。グレースケールモードとカラーモードがあります。
09. 242.cytokinesis
画像をサイン波状に変化させているようです。図の[axis 2]というコマンドで、x軸とy軸の引数が有効になります。(デフォルトはx軸だけ有効みたい)
0A. 242.glycerin
グリセリンだそうです。写真などでこういう効果があったのかなぁ?ちょうど、なめらかにデコボコした(表現が難しいなぁ)ガラスを通して見たような効果になります。
[xscale]と[yscale]で不規則な波状の大きさが変化し、[turbulence]で「デコボコ具合」がコントロールできます。
0B. 242.konjunktiva
画像を格子状に変化させます。格子の大きさを設定でき、自動的に変化(シリアルな変化、ランダムな変化)させることができます。
0C. 242.vdig
ところで、このfileの説明図で使用されている242.vdigというオブジェクトにお気付きでしょうか?これは、ビデオデジタイザからの入力をnatoの世界に取り込むオブジェクトです(MSPならadc"といったところでしょうか)。242.vdigはQuicktimeで扱っているビデオ入力装置であれば動作するようです。とりあえず、SonyのMedia ConverterとUSB接続の簡易
CCDカメラ(NovacのCatch Eyeというやつです)では動作しています。
 上の図でもわかるとおり、比較的簡単に取り込みができます。[vdig 1]で動作をスタートさせ、[stop]で停止します。[config.video]、[config.audio]はそれぞれQTの設定画面を呼び出します。
 実際には、このオブジェクトはデジタイザの種類、ウィンドウサイズ、入力ファイルのフォーマット等の取得、グラフポートサイズの設定など、いろいろな機能を持っています。
主なコマンドは下のパッチ図の通りです。

図02_04

● ここでは、ごく一部の「一発芸」オブジェクトを紹介してきました。他にもいろいろな
 フィルタを含め、単機能のユニークなオブジェクトがあります。natoオブジェクトの多く
 は、このような何通りかのコマンドだけを持つ、シンプルなものです。 
  それでは、またfileを改めて、他のオブジェクトを御紹介することにします。
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