チュートリアル 

イントロダクション

チュートリアルの構成

Maxチュートリアルと同様に、MSPチュートリアルは、順を追って読み進めるように構成されています。これは、とても単純なプログラムから始まって、そして徐々により多くのオブジェクト及びオーディオ信号処理についてのアイデアを紹介します。その目的は、読者にディジタルオーディオのシンセサイズやプロセッシングについて少々の新しい技術を説明し、同時に読者がMSP上でアイデアを実現するための方法を教えることにあります。このチュートリアルは読者がMAXプログラミングについてのある程度の知識を有することを前提としています。

このチュートリアルの各章は、MSPチュートリアル・フォルダーのサンプルパッチに対応しています。読者には、各チュートリアルを読むと同時に、サンプルパッチを試してみることをお勧めします。

各章はシンプルなものからより複雑なものへと進んでいきます。これらは、次の6つの項目に編成されています。

1)  基礎−MSPでディジタルオーディオを扱うための基本的事項

2)  シンセシス−スクラッチから(コンピューター自身による)のサウンド生成

3)  サンプリング−サウンドのレコーディング、そして、プレイバック(コンピュータの外からの音源)

4)  MIDIコントロール−(リアルタイムでの信号処理へのMIDIの利用)

5)  分析−サウンドについての情報の取得

6)  プロセッシング−サウンドの加工、変更

チュートリアルのための準備

このチュートリアルを最も有効に利用するためには、以下のものが必要です。

a) ステレオ・アンプ、そして、コンピュータのサウンド・アウトプットのためのスピーカ(または一対のアンプ内臓マルチメディアスピーカ)

b) コンピュータに入力するための、ラインレベルのオーディオソース(テープデッキ等)

c) コンピュータのモデムポートへのインターフェースをもつMIDIキーボードコントローラ

オーディオ

Sound Managerを利用している場合、コンピュータ(またはモニタ)に内臓されているスピーカで、MSPで作ったサウンドを聴くことができます。しかし、可能な範囲で、最も正確なサウンドを聴くためには、コンピュータのオーディオアウトプットジャック(もし別のサウンドカードをインストールしているなら、そのオーディオアウトプット)をアンプ、及び良質な一対のスピーカに接続することが望ましいでしょう。

オーディオ接続

重要: 最初のサンプルパッチでは1kHzのテストトーンがフルボリュームで鳴るので十分注意して下さい。これは適当な音量レベルをセットするために有効ですが、スピーカや耳へのダメージを避けるために、適当なレベルを設定することから始めなければなりません。そのためのうまい方法は、最初にテストトーンの音量レベルを0でプレイバックし始め、適当と思われる最大のレベルまでボリュームを上げていくというやり方です。

MIDI

サンプルパッチの多くは、MSPでの音のプレイバックやMSPシグナル・ネットワークのパラメーターを制御するためにMIDIを使用します。このチュートリアルのために使用するMIDIコントローラを以下に示すようなものであると仮定します。(この仮定はMAXチュートリアルと同じです。)

* キーボードコントローラは、少なくとも61鍵で、ベロシティセンスを持ち、ピッチベンドホイール、そして、モジュレーションホイールを備えている。(コンピューターにキーボードを接続する方法について疑問点がある時は、"Getting Started With Maxの6ページの"Connecting MIDI Equipment"を参照して下さい。)

*Maxは、OMSのポートa.でキーボードからMIDIデータを受け取っています。このことについて確認するための情報は、Getting Started With MAXの"Configuring MIDI(OMS)"7-8ページ及び、MAX Reference manual の"Using the MIDI Setup Dialog in OMS"44-45ページを参照して下さい。

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