オーディオ・レートとコントロール・レート

オーディオ・レートとコントロール・レート

Maxにおける基本的な(そして最小の)イベントのスケジューリング時間の単位は、ミリ秒(0.001秒)です。このレート(毎秒1000回)は、一般に、シンセサイザのような外部デバイス、またはQuickTimeムービーのようなビジュアル効果に対して使用する、どのような種類のコントロールにおいても充分な速さです。

しかし、デジタルオーディオは、もっと速いレート(一般にオーディオの1チャンネルにつき毎秒44,100回)で処理されなければなりません。MSPは、これを処理を進める基準として扱い、オーディオの次の数ミリ秒を生成するために必要なすべての数値を計算します。これらの演算は、シグナルネットワークの形態に基づく、各々のオブジェクトごとに行われます。

オシレータ(cycle~)、及び他のオシレータ(phasor~)によって制御されるアンプ(*~)

この例では、周波数2000Hzのコサイン波オシレータ(cycle~オブジェクト)は、スケールされた(サンプルごとに*~オブジェクトの持つ数値を掛けられた)振幅を持ち、DAコンバータ(dac~)に送られます。1秒ごとに、phasor~オブジェクトからの(サブオーディオー低周波)ノコギリ波は、0〜1まで増加する値による連続した傾斜を送り出します。この増加する値は、オーディオ波形の各サンプル毎に*~の右オペランドとして使用され、結果として2000Hzの音は、1秒毎に無音状態から最大振幅までリニアにフェードインします。オーディオの各ミリ秒毎に、MSPはおよそ44のサンプル値(44,100Hzのオーディオサンプルレートを仮定した場合)を生成しなければなりません。そのため、サンプル毎に、各オシレータから該当する値を探し、その2つの値を乗じて、出力サンプルを作り出さなければなりません。

多くのMSPオブジェクトはミリ秒で表される入力値を受け入れますが、その場合でも、オーディオ・サンプリングレートでサンプルを計算しています。Maxメッセージはずっと遅く伝わり、その速さは、しばしば「コントロール」レートと呼ばれます。事実上、2つの違った速さの動作が存在すると考えることは、役に立つでしょう。:Maxのミリ秒単位のスケジュールによる、遅い「コントロール」レート、そして、より速いオーディオ「サンプル」レートです。

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