オーディオ・インタフェースカード

オーディオ・インタフェースカードの使用

このセクションでは、オーディオ・インタフェースカードでどのようにMSPを使用するかついて論議します。これを完璧に行うことは、サウンドマネージャ、モニタ&サウンドコントロールパネル、及び他のMacOSのサウンドサポートにおける特殊性を完全に回避することです。しかし、個々のカードには独自の特殊性と制限があります。これらは、個々のオーディオハードウェアのブランドを扱った下のセクションで言及されます。

MSPによって直接サポートされるオーディオカードでは、サウンドマネージャですることは何もありません。そのため、「モニタ&サウンド」コントロールパネルのサウンド入力や出力でオーディオカードを選択する必要はありません。実際、いくつかのケースでは、MSPがカードを直接扱えるようにする前に、サウンドマネージャドライバまたはカード用のINITを使用禁止にする必要があります。

MSPでのオーディオカードの使用は、サウンドマネージャによる場合と比較して、扱うDSPの量において僅かに不利益な影響があります。これは、2つの理由によります。その第1は、データは(サウンドマネージャによるメモリ割当ての場合と比較して)遅いPCIバスを通って伝えられなければならず、多くのケースではコンピュータはこのタスクの完了を待つことになってしまうということです。そのため、シグナル処理に使えるCPUの時間が減少します。第2に、多くのカードは24ビットの入出力を使用しているので、単順により多くのメモリがあちこちに押し込まれるということです。CPUにとって、多量のメモリをあちこち動かすことは、シグナル値の演算に比べて不経済です。

オーディオドライバ フォルダ

MSPのインストーラは、MSPが使用する様々なオーディオ・インタフェースカードのプラグインドライバをMaxフォルダの中の「audiodrivers」というフォルダに格納します。すべてのドライバは、audiodriversフォルダの中にある間は効力がありません。

audiodriversフォルダはすべてのドライバを含んでいますが、MSPからは隠しています

オーディオドライバファイルを使用するためには、audiodriversフォルダからMaxフォルダ(同じフォルダには、MaxオーディオライブラリとMaxアプリケーションがあります。)に移動させなければなりません。MSPは起動する時にそのドライバをロードしようとします。通常、あるドライバが正しいハードウェアを見つけられずに初期化に失敗した場合、Max フォルダで見つかった次のもの(アルファベット順で)が試されます。しかし、あるドライバは、探索するハードウエア以外のものがある(そして、他のものを発見した)場合、ある環境下ではコンピュータをクラッシュさせてしまいます。このため、すべてのドライバは、使用しない場合には、audiodriversフォルダの中に入れないようにしなればなりません。

MSPが起動する時、Maxウィンドウに次のようなメッセージが現れます。

MSPがオーディオドライバのロードに成功した場合。:

Searching for audio drivers...

Trying Direct I/O MSP Audiodriver...

MSP:Using Direct I/O MSP Audiodriver

MSPがオーディオドライバのロードに失敗した場合。:

Searching for audio drivers...

Trying Direct I/O MSP Audiodriver...

MSP:Using Sound Manager

P169

ハードウエアが見つからない、または初期化に失敗した、ということについてのドライバの説明が、ある種のエラーメッセージとして表示されることもあるかもしれません。

オーディオカード用のINIT

オーディオ・インタフェースカードでMSPを使用する時、そのカードのためのINITを、システムフォルダの中の機能拡張フォルダにインストールする必要がある場合があります。このINITはカードを購入した時に添付されるか、MSPのaudiodriversフォルダで得ることができます。下の個々のオーディオカードに関するノートは入手法法を示しています。INITを機能拡張フォルダに移動し、(もし必要なら)コンピュータを再起動し、該当するオーディオドライバファイルをaudiodriversフォルダから取り出してMaxフォルダに入れます、その後Maxアプリケーションを開きます。

オーディオ設定の変更

オーディオインターフェースカードを使用する場合、設定を変更する唯一の方法は、MSPのDSP ステータスウィンドウを使用することです。DSPステータスウィンドウをオープンするためには、dac~またはadc~オブジェクトの内のどれかをダブルクリックします。ほとんどのカードでは、サンプリングレート(これは入力および出力に影響します。)とI/Oベクタサイズ(この章の前の方のベクタサイズに関する説明を参照して下さい。)を変更することができます。サウンド入力ソースを変更するオプションを持ったカードはありません。;最善の実装においては、たいてい、カードのすべてのインプットを、同時に1つのadc~オブジェクトの異なるシグナル出力として提供します。

2つ以上のチャンネルの使用

いくつかのオーディオ・インタフェースカードは、2つ以上のオーディオI/Oのチャンネルをサポートしています。これらのチャンネルは、adc~とdac~オブジェクトの引数としてチャンネルナンバを指定することでアクセスできます。例えば、もしカードのオーディオチャンネル9と10にシグナルを送りたければ、dac~ 9 10 というオブジェクトを作成します。

受取ったシグナルをオーディオカードの9と10のチャンネルで演奏します

同様に、adc~ 9 10 オブジェクトはチャンネル9 と10で入力を受取ります。

オーディオカードの、チャンネル9と10で受取ったシグナルを送り出します

dac~とadc~は8個までのチャンネルナンバを引数として受取ることができます。必要なだけdac~とadc~オブジェクトを持つことができるので、もし、使用可能ならば16のチャンネルすべてを使うことに関しての制限はありません。ezdac~とezadc~オブジェクトはチャンネル1と2に制限されます。

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